「墓石の種類」と一口に言っても、その分け方はさまざまです。
今回はそれについてみていきましょう。
ここでは、墓石の種類の分け方として、
- ・石材で分ける方法
- ・デザインで分ける方法
- ・価格で分ける方法
の3通りを紹介します。
「墓石の種類の分け方」と聞いて、まず思い浮かぶのがこの「石材で分ける方法」なのではないでしょうか。
墓石に使われる石材は、実に300種類を超えるといわれています。
色も違えば質感も違います。
また「どこの国でとられた石材か」で分けることも可能です。
墓石の石材としては「御影石」、特に「白御影石」がもっともメジャーです。
灰色~白色の墓石であり、広く使われています。
値段も安くて親しみやすいものであるため、多くの人がこれを選んでいます。
「もっと黒いのが良い」ということであれば、北大青などを選ぶこともできます。
高級感のある黒い石なのですが、その割に値段が安く、買いやすいのが特徴です。
「もっと色が白く、柔らかい印象に仕上がる石が良い」ということであれば、桜小目石などが良いでしょう。
名前にもある通り、ややピンク色の特徴を持っている石であり、女性のお墓によく選ばれています。
少し個性的な色の石材が好みならば、スウェーデンマホガニーなどもおすすめです。
光沢をもつ石ですが、オレンジ~茶色のようにも見えるため、個性と落ち着いた色合い、両方を見せることができるものです。
ここで紹介した石材は、ごく限られた一部のものです。
実際には「もっと赤い色の石」「もっと緑っぽい石」「漆黒に近い色合いの石」なども展開しています。
また「どこの国でとられた石か、強度はどのようになっているのか」などの違いもあります。
「石の種類で墓石を選びたい」ということであれば、「自分たちの好みの色合い」を考えておくと選びやすくなるでしょう。
またすべての石材のお墓を一度に見ることは困難ですが、石材店にはしっかりとした知識があります。
何かわからないことや、「こんな石が欲しい」などのご要望があれば、何でもお聞きください。
葬儀のかたちが多様化していっているように、墓石のデザインも多様化していっています。
ここからは、「デザイン」を元に、墓石の種類の分け方について解説していきます。
墓石のデザインは、大きく以下の3つに分けられます。
- ・和型墓石
- ・洋型墓石
- ・オリジナルデザイン墓石
それぞれ見ていきましょう。
私たちにとってもっともなじみ深いかたちの墓石です。
「先祖代々之墓」「南無妙法蓮華経」などのように文字が彫り込まれた長方形型の墓石がもっともよくみられます。
しかしこれ以外にも、塔のようになっている墓石もみられます。
もっともスタンダードな形の墓石であり、広く親しまれています。
「新しいお墓を建てる」と決めたときには親族の間でいろいろな協議が行われることもありますが、この形の場合、(少なくともデザイン面では)反対が起こる可能性は極めて少ないといえます。
背が低く、横長(あるいは真四角)になっているタイプのデザインがもっともメジャーです。
ただしこれ以外にも、オルガン型になったものなどもみられます。
この洋型墓石の場合、「先祖代々之墓」と彫りこんだり、お経の一部を彫りこんだりする人はあまりみられません。
故人の好きだった言葉や、故人に対するメッセージが入れられることが多いといえます。
ただ、花入れのところに家紋を配する人などもいるように、「洋型と言われているが、日本の文化性もよく受け入れたデザインの墓石」として作られることも多いといえます。
近年注目を浴びているのが。「オリジナルデザインの墓石」です。
これは非常にバリエーションが多岐にわたっており、一概に「〇〇の形である」と言い切ることはできません。
円形の石をのせてみたり、イラストを配してみたり、本人が愛したモチーフ(ピアノやオルガンなど)を墓石としたりすることもあります。
海外ではスマートフォンの形をした墓石を選んだ……という事例もあります。
非常に個性に富んだ「唯一無二の墓石」を組み立てることができるのが、この「オリジナルデザインの墓石」のメリットだといえます。
最後に、「値段で分ける方法」について触れていきましょう。
墓石は、決して安いものではありません。墓石だけを購入する場合であっても、その平均額は120万円前後だといわれています。
墓地の金額を合わせると、150万円~210万円程度にもなるといわれています。
このため、墓石を「グレード」「値段」で分けて考える必要が出てくる場合もあります。
墓石の値段は、グレードやデザインによって大きく異なります(国内産の石は海外産の石に比べると高い傾向にありますが、海外産の石でも国内産の石よりも高いものがあります。
そのためここでは「生産地の違いは取り上げません」。
一般的に、墓石は
- ・デザインが複雑になればなるほど
- ・使っている石材の種類が珍しいあるいは高額なものであればあるほど
- ・使う石の量が多ければ多いほど
価格が高くなる傾向にあります。
ものによっては1000万円を超えることもあります。
ただ一方で、30パーセント以上の人が「安価な墓石を買った」とも答えています。
70万円以下の墓石もよく販売されているのも事実です。
このため、墓石の値段はグレードや使用石材量、またデザインによって大きく異なってくるのです。
「価格」で墓石の種類を分けていく場合は、石材店に「〇円くらいの予算で石材を探しています」と切り出すのがおすすめです。
石材店の多くは、お客様からのご要望を受ければ、そのご予算内に収まる墓石をご提案するようにしているはずです。
もちろん赤沢石材店でも、お客様のご予算に応じて最適な墓石を提案しています。
「墓石の種類の分け方」を知ることで、「自分たちが一番優先したいのはどの要素か」がわかります。
これがわかれば、「自分たちが建てたいお墓のかたち」がおのずと見えてくるはずです。
もちろん、赤沢石材店もアドバイスさせていただきます。