「墓石」は、長く受け継いでいくことを前提とするものです。
そのためきちんとしたメンテナンスを行う必要があります。
ここでは「墓石のメンテナンス」をテーマに、それぞれのカテゴリーを「自分で手入れする」「業者にお願いする」の2通りに分けて紹介していきます。
目次
まずは、お墓のメンテナンスの基本である「雑草の除去」について取り上げていきます。
頻繁にお墓に足を運べるようならば、手で雑草を引き抜いて所定の場所に捨てるだけで構いません。
定期的に行えるのであれば、これですっきり綺麗になるでしょう。
- 「足を運ぶことはできるが、それほど頻繁には行けない」
- 「行ける回数は少ないが、業者に頼むほどではない」
という場合は、除草剤を使ったり、除草シートを使ったりしましょう。
これによって一気に草を除去することができますし、また草の生えにくい環境を作ることができます。
玉砂利と合わせればさらによいでしょう。
- 「なかなかお墓に行けない」
- 「肌が弱くて、自分で草むしりをするのは難しい」
という場合は、お墓掃除代行サービス(「お参り代行サービス」とされていることもあります)を依頼しましょう。
これは、お墓参りのお手入れ~簡単なお墓の掃除までを行ってくれるものであり、お墓に行けない人にとって非常に便利なサービスです。
これを定期的に利用してメンテナンスをすれば、お墓が荒れることもありません。
この代行サービスの金額は、実にさまざまです。
7000円程度で済むこともありますし、20000円程度かかることもあります。
「そのプランの中にどんな内容が含まれているのか」
「交通費はかかるのかかからないのか、かかるとしたらいくらくらいなのか」
などを確認してから依頼するようにしてください。
納骨堂にしつらえられている墓石の場合、風雨にさらされることはありません。
しかし野外の墓地にある墓石の場合は、常に風雨の害にさらされていることになります。
このため、墓石に水アカがつくこともあります。
これについてはどのように対応していけばよいのでしょうか?
水アカの状態が非常に軽いのであれば、濡らしたフキンなどで拭くことである程度除去することが可能です。
また、水アカをとるための専用の薬剤も売られているのでこれを使うのもよいでしょう。
ただし洗剤が墓石にしみこむと別の問題を引き起こす可能性があります。
このため、洗剤の使用は慎重に行いましょう。
どうしても洗剤を使いたいと思うのであれば、墓石用の洗剤を利用します。
また、墓石を購入した墓石業者に相談し、洗剤を使ってもよいか、使うとしたらどのような洗剤を使えばよいのかを聞くようにしてください。
メンテナンスをしようとして逆に墓石を傷つける可能性もありますから、この「確認」は重要です。
また、洗剤の使用量や使い方は、必ずその洗剤の説明に従うようにしてください。
- 「水アカがひどすぎて、自分たちではどうしようもない」
- 「どの洗剤を使えばよいかわからないので、自分たちで洗うのは怖い」
と感じるのであれば、業者に依頼するようにしてください。
多くの業者は、墓石をメンテナンスするための特別な洗剤を持っています。
また墓石のことや掃除のことを熟知したスタッフがメンテナンスにあたるので、墓石が傷つく心配もありません。
赤沢石材店でも、墓石のメンテナンスとして、この「水アカ除去」を行っています。
水アカ除去は、「1週間に1度は行わなければならない」などのようなものではありません。
普段のお手入れは自分たちで行い、「〇周忌」などのような特別なタイミングに専門業者に依頼する……というやり方が現実的です。
なお、「小物入れも錆ついてきたので交換したい」という場合は、墓石の購入業者に相談することをおすすめします。
「墓石のガラスコーディング」という表現を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
墓石の表面をコーディングすることで、墓石を傷から守ったり、美しくしたりする方法です。
「メンテナンス」としてはかなり難しい部類に入りますが、これについて解説していきます。
墓石のガラスコーディング剤を購入して、自分たちで処理していく方法をいいます。
コーディング剤の金額は高いものから安いものまでありますが、「ガラスコーディング」となると、5000円を切るものはあまりないでしょう。
基本的には説明書の通りにやっていくことになります。
しかしガラスコーディングの場合、失敗すると墓石を傷ませてしまいかねません。
このため、基本的には自分たちで行うのではなく、業者に頼む方が安全です。
業者にガラスコーディングを頼んだ場合の費用は、20000円~40000円程度だとされています。
ただ、業者によって金額も変わりますから、必ず確認をしてください。
業者の行うガラスコーディングは信頼ができますし、失敗する確率がずっと低くなります。
特段のこだわりがない限りは、業者の力を借りるようにしてください。
ここでは基本的なメンテナンスについて触れてきました。
なお「メンテナンス」と「リフォーム」は、似ているようで違います。
特に、「お墓が傾いた」「お墓が台風で欠けてしまった」「お墓が倒れてしまった」「地震でヒビが入ってしまった」などのような大きな破損の場合、自力で直そうとしないでください。
墓石はとても重いものですから、ご家族が怪我をしてしまう可能性も多いにあります。
このような場合は、墓石の購入店に相談し、対応を要請するようにしてください。
また、それ以外にも、「このようなことに困っている」「どんな風にメンテナンスをしたらよいかわからない」などのような疑問が出た場合は、石材店にご連絡ください。
もちろん赤沢石材店でも、お客様からの「困った!」のお問い合わせをお引き受けしております。