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「ミニ骨壺」っていったいどんなもの? その使い方や種類について

葬儀のかたちは多様化していっていますが、同時に、「埋葬方法」「供養の方法」も変わっていっています。
そのなかのひとつとして、「ミニ骨壺」があります。
小さな骨壺自体は昔からありましたが、現在はさらにかわいらしく、個性的で、オリジナリティのある骨壺が出てきました。

今回はこの「ミニ骨壺」について取り上げます。

ミニ骨壺の使い方や種類

まずは知っておきたい、収骨のこと

「ミニ骨壺」について理解する前に、まずは「収骨」について学んでおきましょう。

日本では特段の事情がない限り、亡くなった人は火葬に処されます。
そして火葬した後にできるご遺骨を、骨壺に収めていきます。
骨壺に収める方法は、「全収骨」と「部分収骨」があります。
全収骨とは文字通りすべてのご遺骨を収めるものであり、部分納骨とは一部分のみを収めることをいいます。
これは地域差によるところが大きいものです。
このため、葬儀会社に勤めている人でも、「部分収骨は見たことがない」などのようなケースもありえます。

収骨のときに使われる骨壺ですが、これには「サイズ」があります。
全収骨の場合は18センチ(6寸)~22センチ(7寸)のものが選ばれます。
対して部分収骨の場合は、9センチ(3寸)~19センチ(6寸)のものが使われます。

骨壺は基本的には、葬儀会社から提供されるものを使います。
葬儀会社の提供する「葬儀プラン」には、基本の骨壺の代金が含まれています。
特にこだわりのない人はこれを使うことになるでしょう。
ただし、「特別な骨壺を使いたい」「この骨壺を使いたい」「故人が生前に購入した骨壺を利用したい」などのように希望した場合は、それを使うこともできます。
骨壺の値段はまさに「ピンからキリまで」あり、なかには100万円を超えるものすらあります。

ミニ骨壺の考え方について~分骨はいけないこと?

この原則を踏まえたうえで、「ミニ骨壺」について取り上げていきましょう。

ミニ骨壺とは、主に「分骨」のときに使用されるものです。

分骨とは、「ご遺骨の一部分を取り分けて供養する方法」をいいます。
たとえば、「配偶者が若くして亡くなった。義理のご両親にとってみれば『まだ息子』という感覚が強く、配偶者としては『自分の夫』という感覚が強い。
そのため、双方ともご遺骨を手元に残したがっている」「非常に信心深い人だったので、自分の遺骨の半分は総本山で供養してもらいたいと願っていた」「ご遺骨はお墓の下に、一周忌をめどに入れるつもり。
でも手元でも供養していきたい」などのようなケースのときに選ばれる方法です。
ご遺骨を2つ以上の骨壺に分けて、それぞれの希望に応じて供養をしていくのです。

古い考え方として、「分骨は良くない」というものがあります。
「分骨をすると体がバラバラになってしまう」「分骨をしてしまうと故人が浮かばれない」「いつまでも手元で供養していると、故人が成仏できない」とする考え方です。
このため、分骨に対して強い忌避感を抱く人もいます。

しかし、仏様のご遺骨も分骨して祀られました。
このため、「分骨をしたから浮かばれない」ということはありません。
また現在は手元で供養していく「手元供養」も供養のひとつとして広く浸透しています。
寺院側でも、分骨をしてはいけないとしているところはないと思われます。
このため、分骨をすることで故人の行く末に陰りが出る、と考える必要はありません。
現在は、ご遺骨の一部をペンダントなどにしていつも身に着けておく……という選択肢をとる人もいます。

ミニ骨壺の種類と大きさについて

ここからは、より細かくミニ骨壺についてみていきましょう。

ミニ骨壺は、その名前の通り、非常に小さい骨壺です。
大きさはそれぞれ異なりますが、4センチ~6センチ程度のものが多く見られます。

このミニ骨壺のデザインは、非常に多種多様です。

たとえば、「木製のミニ骨壺」があります。
木製の骨壺は、漆塗りなどになっていたり、蒔絵があしらわれていたりするものもあります。
非常に美しく、歴史の深さを感じるものも多く見られます。
また、木製のミニ骨壺の場合は供養している人が亡くなった場合、一緒に棺の中に入れることができます。

陶器や磁器のミニ骨壺もファンが多いものです。
焼き物ならではの美しさを発揮し、光沢と色合いのきれいさで人を魅了します。
「生前、焼き物が好きでよく集めていた」「九谷焼が好きだった」などのような人ならば、これらの骨壺が良いでしょう。
ただし取り扱いには注意をしたいものです。

ガラス製のミニ骨壺は、非常に愛らしいデザインになっているものが多いといえます。
可憐で優しく、透き通るような美しさで、非常に現代的です。
一見するとミニ骨壺とはわからないものもあり、インテリアのひとつとしても利用できます。

現代的でモダンな金属製のミニ骨壺は、「扱いやすさ」の面でも評価ができます。
陶磁器やガラスのミニ骨壺の場合、どうしても「割れる可能性」が否定できませんが、金属製の場合はこの心配もありません。
ネジ式になっているものも多く、しっかりとご遺骨を守ることができます。

ミニ骨壺の選び方は人それぞれ、その人に合ったものを

「保管のしやすさ」という意味では金属製のミニ骨壺がおすすめですが、陶磁器の骨壺は全収骨用にも非常によく使われます。
そのため、基本的にはデザイン性や故人の好みを反映して選ぶかたちで問題はないでしょう。

現在はインテリア家具のようにして使えるデザイン仏壇や、ミニマムサイズのミニ仏壇も販売されています。
ミニ骨壺はこのようなタイプの仏壇とも相性が良いものです。
ただし、ミニ骨壺は「絶対に仏壇に飾らなければならない」というものではありません。
リビングにインテリアのように置いても構いませんし、ご自身の部屋に飾っておいても問題ありません。

供養のやり方に、明確な「正解」はありません。
ミニ骨壺を使って手元で供養していっても良いものですし、分骨をして一部分をお寺に収めるのでも構いません。
ミニ骨壺を2つ用いて1つずつ別世帯の家族が持ち、残りをお墓に収める……などのようなかたちをとっても問題ありません。

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