大切な人が眠り、永い間にわたりたくさんの人がお参りをするお墓は、故人にとっても生きている人にとっても非常に大事な場所です。
慎重に検討して満足できるお墓を作りたいですよね。
ここでは、実際にお墓を作る石材店を選ぶポイントをご紹介します。
目次
石材店と聞いても、普段の生活から関わりをもつ店ではないので、あまりピンとこない人が多数だと思います。
石材店とは、墓石の加工や販売を行なっているお店です。
石材店はどこも同じだと思っている方も多いかもしれませんが、完成したお墓を見ると、優良な石材店が建てたというのが一目で分かる場合もあるのです。
また、建てた直後は分からなくても、時間が経つにつれて不具合が出てきてしまう場合もあります。
お墓は一族代々長く引き継いでいくものなので、しっかりと良いものを作るためにも、慎重に石材店を選びましょう。
お墓は、石材店に依頼をして建てるものですが、担当者が設計から墓石の注文、工事の全てをしてくれるわけではありません。
デザインや石の種類を決定した後に、担当の職人が設計して図面を引き、石を削り彫刻します。
このようにお墓は、石材店の担当者と職人によって作られるのです。
よって、石材店と職人の関係が親密な体制である程、良い石材店といえます。
石材店のなかに職人がいたり、お店が提携している職人がいるのならば良いのですが、石材店が下請け会社を通じて職人を雇っていたり、石材店が下請け会社を通じ、さらに孫請け会社を通じて職人を雇っていたりすると、担当者と職人との間で確認がしにくくなり、完成したお墓に欠点が多くなりがちです。
なんといっても、しっかりとこちら側の話を聞いてくれるのが一番大切です。
親身になって話を聞いてくれる石材店は、お客様目線のお墓を作ってくれるということです。
お墓作りに慣れているお客様はなかなかいません。
たいていの人は、お墓を建てると決めてから数日で学んだ知識で石材店の担当者と話をするので、全くの素人なのです。
その事を利用して、お客が知らないお墓の知識だけを押し付けてくる石材店はあまりおすすめできません。
知識だけを押し付けてくる場合は、見積もりを高くつけたり、不要なものまで売りつけたりしてくる傾向があるので注意が必要です。
お墓は、買ってしまっておしまいではなく、建てた後何年も何十年も受け継がれるものです。買って数年で、石が痛んだり傾いたりと欠陥が出てしまうケースも多々あります。
よって、アフターサービスが充実している石材店を選びましょう。
お墓を契約するときは、石材店の担当者に、アフターサービスの内容や期間などについてしっかりと確認をしましょう。
指定石材店制度とは、墓地や霊園にお墓を建てる際に、あらかじめら決められている石材店の中から選ぶ制度です。
指定されている石材店の数はその墓地や霊園によって異なり、数店しかないところから数十店あるところもあります。
トラブルとして多くあげられるのは、石材店が自分に合わなかった場合に、石材店の変更を依頼しても断られてしまうというケースです。
指定された石材店からしか選ぶことができないので、墓地や霊園を選ぶ際は、提携している石材店にまで目を向ける必要があります。
墓石詐欺はトラブルとして非常に多いケースです。
石材店でのお墓選びは、ほとんどの人がはじめての経験であり、お墓を建てると決めてから数日分の知識しかありません。
悪い石材店はそれを利用して、不必要な物をすすめたり、安い墓石を高い墓石として売りつけてきたり、本来使うべき石材の量を減らして工事を進めたりします。
石材は産地や材質、加工方法によって金額が大きく変わるものなので、墓石詐欺にあわないためにも、信頼できる石材店を選び、自分でも事前に石の産地や材質などを確認するようにしましょう。
お墓を作るのは、普段あまり聞き慣れないことばかりなので、とても難しいです。
ですから、長く受け継がれていくお墓を任せる石材店はしっかりと慎重に選ぶべきです。
今回紹介したお店選びのチェックポイントを参考にし、納得のいくお墓を作ることができるように良い石材店を選びましょう。
