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「密葬」とは何? 勘違いしやすい言葉との違いについても解説

葬儀の形態は、実に様々です。
葬儀とは非常にイレギュラーなものですから、その「さまざまな葬儀の形態」のすべてに参列したことのある人は、決して多くはないでしょう。
ただ、いざ参列することになったり、また自分が喪主(喪家)側になったりした時にとまどうことがないように、葬儀に関わる言葉について学ぶことは非常に重要です。

今回は「密葬」を取り上げます。

密葬とは何

現在密葬とは本葬の前に行われるものとする解釈が多い

密葬とは、文字通り密かに行われる葬儀のことです。
密葬においては、喪主(喪家)が声を掛けた人だけが集い、故人とのお別れを静かに行います。
また密葬の後には、「本葬」「お別れ会」が行われるのが主流です。
本葬やお別れ会は大勢の人を招いて行うもので、故人とお別れをしたいと考える人を広く受け入れます。

密葬のもっとも大きな特徴は、
「多くの人(それこそ1万人を超える人が集うこともあります)が集まる本葬やお別れ会の前に、故人と親しく付き合っていた家族や友人などだけでひそやかに行われる」
という点にあります。
大々的な本葬やお別れ会が行われる人を対象とするため、基本的には芸能人やプロ選手、政治家などの著名人が亡くなったときに行われますが、このような人たちの葬儀には多くの人が参列します。
これはとてもありがたいことなのですが、対応に追われることになる家族はゆっくりとお別れをすることが難しくなります。
そのため、日時などを明かさないかたちで、先に家族だけでお別れを済ますのです。

「密葬」には別の解釈もある

ただし、葬儀のときに使われる言葉の意味は一つに限られるわけではありません。
上では、

  • ・密葬は本葬の前に行われるもの
  • ・小規模な葬儀となる。招くのは喪家が声を掛けた人のみ
  • ・著名人の葬儀のときに行われるものである

としましたが、これも「このように解釈をして、説明する葬儀会社が多い」というだけの話です。

密葬の解釈として、

  1. 単純に、家族や友人を招いて行う規模の小さい葬儀を指す言葉である
  2. 注目すべきは「声を掛けた人だけが集まる」ということだから、小規模な葬儀だとも限らない。
    100人を超える葬儀であっても、内輪だけで行われるのであれば「密葬」とする
  3. 著名人の葬儀とは限らず、一般の人であっても密葬は行える。また、本葬を伴わないケースもある

とする説もあります。

これらは、どれが正しい・どれが正しくないといえるものではありません。
ただ、葬儀会社ごと、あるいはホームページごとによって、言葉の解釈が違うというだけの話です。
しかし依頼する側と葬儀会社の間で、「密葬」に対する解釈の違いがある場合は話がかみ合わないなどの問題が起きることもあります。
そのため密葬を希望するのであれば、「どのようなかたちを希望しているか」「自分たちの考える密葬とはこういうものである」と伝えておくことが求められます。

なおここでは、上の

  • ・密葬は本葬の前に行われるもの
  • ・小規模な葬儀となる。招くのは喪家が声を掛けた人のみ
  • ・著名人の葬儀のときに行われるものである

をすべて網羅するものを「密葬」であると位置づけて解説していきます。

混同しやすい言葉との違いについての解説~家族葬・友人葬・直葬

「密葬」という言葉の意味について紹介してきましたが、葬儀業界で使われる言葉にはぱっと見ただけでは同じような意味に感じてしまう単語もあります。
密葬とよく混同されがちなのは、

  • ・家族葬
  • ・友人葬
  • ・直葬

の3つでしょう。
それぞれについて解説していきます。

家族葬との違い~家族葬は本葬を伴わない

まずは「家族葬」との違いについて紹介していきます。

家族葬も密葬も、「大規模になる可能性も0とまではいえないが、基本的には小規模で行われる」「喪家や喪主、故人が声を掛けた、極めて近しい人しか呼ばない」という点では共通しています。

しかし家族葬と密葬の間には大きな違いがあります。
それが、「家族葬は本葬を伴わない」という点です。

上でも紹介したように、密葬の場合は「近親者だけで見送った後に、大規模な本葬が行われるのが基本」といえます。
対して家族葬の場合は、その葬儀だけで完結します。
大規模なお別れの席が設けられることはなく、「招かれなかったけれどお別れをしたい」という人は後日、ご家族と連絡をとり、家に弔問に伺うかたちとなります。

友人葬との違い~友人葬は特定の宗教のもの

「友人葬」という言葉を聞くと、「親しい人だけを招いて行う葬儀なのかな。密葬と同じようなものだろうか」と思う人もいるかもしれません。
しかし友人葬と密葬は、まったく違うものです。

友人葬とは本来は、「宗教者を呼ばずに行う葬送儀礼であり、故人と親しかった人が集まるもの」と解釈されていました。
しかし現在では、友人葬は創価学会の葬儀を指す言葉として使われることが多くなっています。
それに対して密葬は、特定の宗教のことを指す言葉ではありません。
キリスト教の密葬もあれば神式の密葬もありますし、仏教ならば臨済宗の宗派で見送る密葬もあります。
また無宗教で送る密葬もあります。

直葬との違い~密葬は火葬炉の前でのお別れだけを行う形態をいう

最後に、「直葬」との違いも見ておきましょう。

直葬とは、「火葬式」とも呼ばれます。
これは文字通り、火葬だけを行う葬儀をいいます。
通夜や葬式・告別式をせず、火葬炉の前でお別れをします。
また、多くの場合は無宗教で行います(ただし希望すれば宗教者に立ち会ってもらうことはできます)。
半日程度で完結する葬儀であり、当然本葬も行いません。

対して密葬の場合は、「火葬炉前でのお別れ」のみに限られるわけではありません。
やり方はさまざまですが、密葬は一般的な葬儀とほとんど変わらない流れをとることが多いといえます。

葬儀業界で使われる言葉は、専門家や専門サイトですら解釈に違いがあるものが多く見られます。
そのため少し混乱してしまうこともあるかもしれません。
しかし系統立って考えていけば、このような「混乱」を起こす確率も低くなるでしょう。

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