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葬儀のかたちは意外と多い?知っておきたい葬儀の種類

「葬儀」は葬送儀礼全般を指すものとして位置づけていますが、この「葬儀」のかたちにも違いがあります。
ここでは主に、「亡くなった当日(あるいは翌日)からその次の日にかけて行われる儀式」に注目して、その代表例について取り上げていきます。

取り上げるキーワードは以下の通りです。

  • ・社葬と密葬
  • ・一般葬
  • ・家族葬
  • ・一日葬
  • ・直葬

一部の特殊な例を除けば、上に行くほど規模が大きく、下に行くほど規模が小さいです。
それぞれ解説していきます。

社葬は、会社が中心となって行う葬儀をいう

一般的な葬儀は、亡くなった人の家族(配偶者や子どもが喪主を務めることが多い)が執り行うものですが、社葬は会社も関わってくる葬儀です。
このかたちの場合、会社側がお金を出し、家族と一緒に葬儀を行っていくかたちがよくとられます。

社葬が行われる代表的なケースは以下のようなものです。

  • ・亡くなった人が、その会社の発展において特別な役割を果たした。
  • ・職務中の事故である。
  • ・亡くなった人が、その会社の創始者あるいはそれに類する立場である。

社葬は公的な性格を強く持つものであり、「代表者の代替え」「代表者が亡くなっても自社は安泰である」「自社は、亡くなった社員に対して特別の敬意を表する」ということを表明する場でもあります。
そのためその規模は非常に大きなものになることが多いですし、参列者にも相応の態度が求められます。

なお、密葬とは現在では社葬(や芸能人のお別れの儀式)の前に行われることが多いです。
社葬や大規模なお別れ会の場合、家族はゆっくりとお別れすることが難しくなります。
このため、社葬に先駆けて家族だけでお別れの式を行います。
この密葬は、家族を中心とした少人数で行われるのが基本です。

ちなみに、かつての「密葬」が名前を変えたものとして「家族葬」があるとする説もあります。
これも間違いではありませんが、このスタンスをとる葬儀会社はやや少数派かもしれません。

もっともイメージしやすい「一般葬」

「一般葬」は、名前の通りもっとも一般的な葬儀の形態です。

新聞などに「〇〇家の葬儀」などのように案内を出し、受付で不祝儀を受け取り、会場で宗教的儀式を行い見送る……というものです。
単純に「葬儀」と言った場合は、この「一般葬」を指すことが多いといえます。

ただ、一般葬にも規模があります。
現在は100万円~200万円程度の葬儀がよくみられますが、それよりも小規模なものもあれば大規模なものもあります。
故人の立場や家族の付き合いによって規模が大きく変わるのが特徴です。

一般葬はよくある形態の葬儀であるため、参列者が迷いにくいのも特徴です。
また大勢の人に一度にお別れを言ってもらえるため、後で弔問を受ける必要があまりなくなるのも特記すべき点です。

家族だけで見送る「家族葬」

近年注目を浴びているのが「家族葬」です。

一般葬の場合は参列者を広く受け入れますが、家族葬の場合は原則として喪主(喪家)が声を掛けた人だけが参加することになります。
そのため、「家族葬で見送ります」と言われた場合、呼ばれていない人は足を運ぶべきではありません。

なお「家族葬」といっても、「どこまで呼ぶか」はご家族によって大きく違います。
同居家族だけで行う場合もありますし、親族に広く声をかけることもあります。
また、親族だけでなく、親しく付き合っていた友人を呼ぶこともあります。

「家族葬は、絶対に一般葬よりも小さい規模になる」とまではいえません。
ただ、家族や親族のみを呼んで行うことが多いため、基本的には小規模なものとなります。
現在は家族葬を中心として扱う葬儀会社なども出てきています。

通夜を行わない「一日葬」

一日葬は、その名前の通り、一日で葬儀を終えるかたちをいいます。

一般的な葬儀は、一般葬であれ家族葬であれ亡くなった翌日(亡くなったのが日付を回った直後などの場合は当日のこともあり得る)に通夜を行い、翌日に葬式・告別式を行い、その後で火葬を行います。

しかし一日葬の場合、通夜の席を設けません。
儀式を行うのは翌日の葬式・告別式のみで、その後に火葬を行うことになります。

一日葬は「一日で葬儀を完結させる」というかたちであるため、単純に解釈するのであれば、「参列者を招いて行う一般葬でも、家族だけしか呼ばないで行う家族葬でも、『一日葬』はできる」といえます。
しかし現実的には、一般葬で一日葬のかたちをとることはほぼ皆無に近いといえるでしょう。
そのため、実際の葬儀の現場においては、「家族葬をさらに簡略化したもの」という位置づけで話されるのが基本です。

宗教者を招かずに行う「直葬」

直葬は、もっとも簡素なお見送りのかたちです。

直葬は「火葬式」とも呼ばれます。
この表現からもわかるように、直葬の場合は亡くなった方を棺に入れて、宗教的儀式を経ないまま火葬にするのが基本です(ただし、ご家族が希望すれば、宗教者を呼んで炉の前で簡単なお経をあげてもらうことは可能です)。
一日葬をさらに簡略化したかたちであり、費用ももっとも抑えられます。
また故人から「葬儀に金をかけてほしくない」といわれていたり、
「身よりもなく天涯孤独の人だった。」
「系譜をたどり自分たちに行きついたとされたが、会ったこともほとんどない人だった。」
というケースだったりした場合は、この直葬が選ばれる傾向にあります。

この場合も、家族だけで見送るケースがほとんどだといえます。
なお、宗教的な儀式を伴わないことから、「これは『葬儀』とはいえないのではないか」と考える向きもあります。

「亡くなった後も自分らしくありたい」と願う人々は多く、またその希望に沿うようなかたちで葬儀の在り方も多様化していきました。
ここでは取り上げませんでしたが、ほかにもいくつかの葬儀のかたちがあります。
ただ、「どの葬儀が正しく、どの葬儀が間違っている」「大規模な葬儀をすれば故人が浮かばれる」「小規模な葬儀の方が、残された家族に負担をかけないとして故人が喜んでくれる」とはいえません。
大切なのは、その人らしい送り方をするためにはどの葬儀の形態が向いているかを考える心なのです。

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