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「斎場」って何のこと? 火葬場とは違うの? 葬儀会場との違いは? 疑問に答えます

葬儀関係の情報を追っていると、「よくわからない単語」が出てくることもあります。
「斎場」もまた、そのうちの1つなのではないでしょうか。
今回はこの「斎場」の意味を解説するとともに、実際の葬儀の現場で「斎場」という言葉がどのように使われているかを説明していきます。

斎場

斎場とは、本来は葬儀を行う場所のことを指していた

「斎場」とは、本来は宗教的儀式を行う場所を指している言葉です。
そのなかでも特に、法事や葬儀といった「弔事」を扱う場所を意味します。

たとえば、角川最新国語辞典にはこのような記載があります。

“さいーじょう サイジョー

    1. ①【祭場】宗教行事を行う場所。
    1. ②【斎場】葬儀や法事を行う場所。

-引用;角川最新国語辞典|山田俊雄・石綿敏雄編|P381”

この説明からわかるように、斎場とは「葬儀会場」「葬儀ホール」「葬儀式場」「セレモニーホール」を指す言葉だといえます。
これが原則です。

混乱しやすい話~火葬場と斎場の違いとは

ただここでひとつ問題が出てきます。
それが、「斎場という言葉は、しばしば『火葬場』と混同して使われる」というものです。

火葬場は文字通り故人を焼き、お骨にするための施設をいいます。
そのほぼ100パーセント近くが公営で、地方自治体によって運営されています。
この火葬場もまた、「斎場」と呼ばれることがあるのです。

    1. 1.「斎場」とは「葬儀会場(セレモニーホール)」のことを指し、「火葬場」と「斎場」はまったく別のものである
    1. 2.「斎場」とは、「葬儀会場(セレモニーホール)のことを指すこともあり、また火葬場のことでもある
    1. 3.「斎場」と「葬儀会場(セレモニーホール)」は違うもので、「火葬場」とは「斎場」のことを指す
    1. 4.火葬場が併設された葬儀会場(セレモニーホール)は、「斎場」と呼ぶ

というように、「火葬場」「斎場」「葬儀会場(セレモニーホール)」の言葉をどうとらえるかは、専門家や葬祭業者によって大きく異なります。

言葉の意味だけを考えれば1なのですが、火葬場のなかには葬儀会場(セレモニーホール)を持たないところもあります。
また葬儀会社で葬儀会場(セレモニーホール)を持っている場合は、
「葬儀を行う場所は葬儀会場(セレモニーホール)であって、火葬を行う公営の施設は斎場である」
と考える向きもあります。

これは、「公営の火葬場」の移りかわりも関係しているとも考えられています。
かつての火葬場は、火葬場としての役割しか持っていませんでした。
しかしそれでも、「〇〇斎場」のように名乗っていました。
近年、葬儀会場(セレモニーホール)を併設する火葬場も増えてきたのですが、こちらもまた、「〇〇斎場」と呼ばれています。
この2つは、分けて論じることが難しいものです。
そのため、3のような解釈も成り立っていったのだと思われます。

葬儀会場(セレモニーホール)つきか、そうではないかを確認することが重要

「葬儀会場(セレモニーホール)」「火葬場」「斎場」の言葉のとらえ方や使い方は、専門家の間でも大きく異なります。
そしてこれは、実は実際に葬儀を行おうとしたときにも関わってきます。

たとえば、「自分は、葬儀会場(セレモニーホール)の併設された火葬場を探している」という場合、4の価値観で「斎場」を探したとします。
しかし葬儀会場(セレモニーホール)や葬儀会社を紹介するサイト、あるいは依頼したい葬儀会社が2の価値観で
「葬儀会場(セレモニーホール)と火葬場は別のものである」
と考えていた場合、提案に齟齬が出ます。
自分たちが探しているのはあくまで「葬儀会場(セレモニーホール)が併設された火葬場」であるのに、「火葬場と葬儀会場(セレモニーホール)が分かれているところ」を紹介される可能性も0ではないのです。

もちろんこのような問題は、丁寧に話をし、すりあわせを行えば解決できます。
ただしばらくの間混乱してしまうこともあるでしょう。
特に葬儀会社の方では、「その言葉・その認識が当たり前」という状態で仕事をしていくため、意外なほどにこの「認識のズレ」に気づきにくくなっている場合もあるのです。

そのため、希望を出す場合は、「火葬場が併設されている公営の葬儀会場(セレモニーホール)」などのように言った方が伝わりやすいでしょう。

言葉は、時代とともに移り変わったり、地域や団体によって解釈が違ったりするものです。
「斎場」という言葉もまた、このような影響を受けている言葉といえるでしょう。

葬儀会場(セレモニーホール)つきの火葬場の良い点とは

「斎場」という言葉は意外と奥が深く、また時に混乱を招きかねない言葉であることがわかったところで、「火葬場に併設されている葬儀会場(セレモニーホール)」のメリットについて取り上げていきます。

火葬場に併設されている葬儀会場(セレモニーホール)は、公営のものであるため、非常に価格が安いのが特徴です。
葬儀会社などが運営する葬儀会場(セレモニーホール)を借りる場合に比べて費用が抑えられているうえ、その自治体に住む人の場合はさらに割引がきくこともあります。
また火葬場と併設されているため移動の手間がいらず、時間的な負担が少ない状態で葬儀を行っていけるのも魅力です。
移動がつらいというご家族が多い場合は、この方法も検討してください。
費用を抑え、簡潔な葬儀をしたいというご家庭にとっては特にメリットの多い選択肢だといえるでしょう。

ただ、葬儀会場(セレモニーホール)と火葬場が併設された公営の施設の場合、民間の葬儀会場(セレモニーホール)に比べて設備面では少々劣る傾向にあることも事実です。
民間の葬儀会場(セレモニーホール)は葬儀に最適化していますし、施設内もきれいで、よく整えられています。
しかし公営の葬儀会場(セレモニーホール)であり、かつ古い建物の場合は、やや過ごしにくさを感じることもあります。
このような違いを把握したうえで、「火葬場併設の葬儀会場(セレモニーホール)」か、「火葬場と別の葬儀会場(セレモニーホール)であり、かつ民間企業が運営するもの」を選ぶかを検討していきたいものです。

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