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祭壇は飾るタイミングで名称が変わる?意外と多い祭壇の種類

葬儀の場においては、特段の事情や希望がない限り、「祭壇」が設けられるのが普通です。
この「祭壇」は、飾るタイミングによって3つの種類があります。
それについて解説していきます。

祭壇の種類

一番先に飾られるのは「枕飾り」

一番初めに飾られるのが、「枕飾り」です。
枕飾りとは、文字通り、故人の枕元にしつらえられる祭壇のことをいいます。
大掛かりな祭壇になることはなく、小さな机の上に香炉やロウソク立て、線香や花瓶などを置くものです。
宗教によって置かれるものには違いがみられます。

仏教 花や樒(しきみ)を入れた花瓶、ろうそく、水、線香、香炉、お鈴、枕団子
神式 榊(さかき)を入れた花瓶、水、米、塩、ろうそく。また、御霊代が置かれることも多い
キリスト教 十字架や聖書、ろうそく、主に白い花を入れた花瓶、パン、水

これはごく一般的なものであり、宗派によって多少の違いがみられます。
なお枕飾りは、ほかの祭壇同様、葬儀会社が用意してくれますから、ご家族が用意する必要はありません。
ご家族が用意するものは、米や水、塩などです。

枕飾りは非常に簡素な祭壇ではありますが、「祭壇」としてのかたちと意味を持っています。
そのため、訃報を聞き付けてすぐにやってきてくれた人などは、この枕飾りで線香などをあげることになります。
また枕飾りは、「故人が旅立つときの手助けになるもの」とされています。

なお、どの宗教であっても、枕飾りには必ず「ろうそく」が置かれます。
このろうそくの火を、故人は目印とします。
そのためろうそくの火は絶やさないようにしなければなりません。
ただ、葬儀のときは何かと忙しく、枕飾り(故人の安置場所)の傍にだれもいなくなることもあります。
また、現在は亡くなった当日であっても家族は眠りにつく……というスタイルが一般的です。
そのため、「一日中、一晩中」ろうそくをつけっぱなしにするのはかなり危険だといえます。
火災になる可能性もあるからです。
このため現在では、電気式の安全なろうそくを使うところも増えています。
これならば火災の心配もなく、一晩中着けていても安心です。

本祭壇は、通夜~葬式・告別式の間に使われるもっとも大きな祭壇のこと

「本祭壇」は、通常はただの「祭壇」と呼ばれることも多いものです。
この事からもわかる通り、本祭壇は葬儀の場においてメインとなる祭壇だといえます。

本祭壇は葬儀式場に設けられるものであり、通夜~葬式・告別式の2日間にわたって使われます。
これには主に4つの種類があります。

白木祭壇

もっとも一般的なかたちであり、また「祭壇」と聞いた時にもっとも多くの人が思い浮かべるであろう祭壇のかたちです。
白木で作られており、社のような屋根を持っています。
広く使われているもので、重厚な雰囲気を出すことができます。
また花祭壇の土台として使われることもあります。

花祭壇

文字通り、「花」で彩った祭壇をいいます。
非常に美しく可憐な印象を抱かせるものであり、近年特に注目を浴びているかたちだといえます。
女性的な優しさを作り出すことができるため、特に女性の葬儀でよく選ばれています。
また子どもの式などでも、この「花祭壇」がよく採用されます。
花祭壇にする場合は、「このような花を使いたい」などのような希望を葬儀会社に伝えるとよいでしょう。
できるかぎり尽力してくれるはずです。

造花祭壇

造花で作った祭壇をいいます。
これと比較する場合、2で挙げた「花祭壇」は「生花祭壇」と呼ばれます。
現在の造花は非常に美しく、ぱっと見ただけでは造花とわからないものも多く見られます。
造花祭壇の場合、生花の祭壇に比べて価格が安いというメリットもあります。
また環境への配慮の観点からこれを選ぶ人もいます。
加えて、「生花の祭壇だと飾ることのできない季節外れの花」を選ぶこともできます。
ただ、「葬送儀礼の元々の考え方にのっとれば、造花祭壇はあまりふさわしくないのではないか」などのような意見もよく聞かれます。

オリジナル祭壇

故人の趣味や好きだったものをうつしとった祭壇です。
ここでは「祭壇」としていますが、実際には「祭壇」というかたちにはこだわらないで作ることもあります(式場を庭園に見立てたり、夏の海に見立てたりするなど)。
この方法の場合、「故人の趣味や人柄をクリアに葬儀の場に反映できる」というメリットがあります。
また個性に富んだ葬儀になることは間違いありません。
ただ打ち合わせには非常に長い時間が必要ですし、対応できる葬儀会社も限られてきます。

「本祭壇」は、祭壇のなかでも最も大切なものだといえます。
どの祭壇にするかをしっかりと話し合って決めていく必要があります。

後飾りは自宅に戻ってから飾るもの

通夜~葬式・告別式~初七日法要~食事を終わらせると、家に戻ることになります。
このときには「後飾り」が行われます。
またこの「後飾り」は、「中陰壇」などと呼ばれることもあります。

読んで字のごとく、葬儀が終わってからしつらえるものであり、忌明け(あるいは故人の
お骨を納骨するタイミング)で片付けます。

後飾りも宗教によって違いがみられます。また、1段だけで完結していた枕飾りとは異なる、複数の段が設けられていることもあります。

この後飾りを置くタイミングで枕飾りが片付けられることもあります。「今はまだ家に仏壇がなく、今後買いにいく」という場合は、この後飾りの前で手を合わせることになります。
また、後飾りの手配~設置も葬儀会社のスタッフがやってくれるので、ご家族が何かを用意する必要はありません。
なお後飾りは、四十九日法要が終わったタイミングで処分します(一応事前に葬儀会社に確認を取っておいてください)。
基本的には一般のゴミとして捨てることができます。

葬儀に関わる「祭壇」の数には、いくつか種類があります。「どこのタイミングでどの祭壇を使うか」をしっかり把握していれば、葬儀会社のスタッフとの話し合いでも認識のずれが生じないでしょう。このため、用語の説明などに時間を取る必要はなく、スピーディーな打ち合わせをしていくことができます。

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