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白木祭壇から花祭壇まで お葬式の祭壇の種類について

「お葬式」には、多くの場合「祭壇」が使われます。
ただこの「祭壇」の種類について詳しく説明できる人はあまりいません。
今回はこの「祭壇」について、種類別にお話していきます。

白木祭壇

もっとも基本となる「白木祭壇」

「白木祭壇」は、祭壇のなかでももっとも基本となるものです。
かつて野辺送りをしていた名残があるもので、社のような形をしています。
名前の通り白木で作られているものなのですが、葬儀会社によっては、この両サイドあたりに花を飾ったり榊を飾ったりします。
このため、「白木祭壇は、仏教でよく使われるもの」であると同時に、「葬儀会社によっては、それ以外の宗教のときでも土台として使うもの」でもあります。

なお、「白木祭壇の方が高い」「(後述する)花祭壇の方が高い」という議論がしばしばなされますが、これは正しくもあり、また正しくもない議論だといえます。
この2つは「違うもの」であるため、なかなか単純比較はできないのです。
また、白木祭壇であっても、「まったく花が使われない祭壇」は現在はほとんどありません。

昔ながらの、荘厳で重厚感のある白木祭壇は、一定のニーズのあるものです。
特に、「儀式をきちんと行いたい」と感じるご家庭に向いているかたちだといえます。

なお白木祭壇の場合、祭壇自体はあくまでレンタル品です。
葬儀会社で持っている白木祭壇に、葬儀会社のスタッフが必要なものを飾り、白木祭壇を完成させていきます。

華やかな印象の花祭壇は、現在非常に人気を集めているかたちです

「花祭壇」は、現在非常に人気を集めているかたちです。
生花で祭壇をつくるもので(ただし、土台には白木の祭壇が使われることも多いといえます)、とてもきれいで、華やかな印象になります。
可憐な雰囲気で仕上げることができるうえ、宗教も問わないため、多くの人の注目を集めています。

女性的な雰囲気を強くまとう祭壇となりますが、色や花の調整などもある程度きくため、「その人の愛したお花で作った祭壇」などもつくることができます。
ただし、季節外れの花の場合は対応ができないこともあります。

基本的には白や黄色の花が好んで使われますが、ピンク色などもよく用いられます。
また、葬儀には通常赤い花は用いられませんが、「故人がこの花を好きだった」「真っ赤な花が好きだった」などのようなケースでは、あえて赤い花が用いられることもあります。
故人の好みや家族の希望を丁寧に伝えることで、より美しい花祭壇をつくることができるでしょう。

あまり見られないけれども……造花で作る祭壇

「アートフラワー祭壇」「造花祭壇」「アーティフィシャルフラワーデザイン祭壇」などと呼ばれる祭壇もあります。
これは、生花ではなく、造花で作られた花祭壇のことです。

基本的には「花祭壇」というと「生花の祭壇」を指すことが多いため、造花で作る祭壇はかなり少数派だといえます。
造花祭壇を希望する場合は、「造花祭壇をつくることができます」「ご希望によっては生花に切り替えることができます」としている葬儀会社を選ぶことになるでしょう。

現在の造花は非常にレベルが高く、一目見ただけでは造花だと分からないものも増えています。
このため、外見だけを見るのであれば、生花祭壇と遜色ないのではないか、とする人もいます。

この造花祭壇については非常に厳しい目を向ける人・業者もいますが、「生花よりもずっと安い価格で、かつ華やかな祭壇をつくることができる」という点では、造花祭壇にも意味があるといえます。
また、生花は季節物ですから、どうしても手に入りにくい時期があります。
しかし造花祭壇の場合は、一年を通して「故人が好きだった花」を選べるというメリットがあります。

「その人らしいお葬式」を極限まで追い求める……オリジナル祭壇

結婚式をオーダーメイドで作り上げるように、お葬式もオーダーメイドで作りたいと
考える人も増えてきました。
そんな人のために、「オリジナル祭壇」があります。

花祭壇もまた家族や故人の意向をある程度反映できるものですが、オリジナル祭壇の場合はその傾向がより顕著になります。
たとえば、故人が愛した趣味のグッズを祭壇に飾ったり、ガーデニングスタイルにしたり、花で音符(♪、♫など)を形作ったりするのです。
なかには、「海」をモチーフにした祭壇をつくるなどの工夫をしているところもあります。

故人のお人柄をしのぶことのできる形であるオリジナル祭壇は、「このように見送りたい」「このように見送られたい」という明確な意図のある人・ご家庭におすすめのプランだといえます。

ただ、オリジナル祭壇の場合、非常に綿密な打ち合わせが必要となります。
大切な人が亡くなったときに、「故人が愛したかたちでお見送りができることで、自分の気持ちも慰められる」と感じる人ならば良いのですが、そうではない場合は精神的な負担も大きくなります。
また、「相場」を求めることが難しく、対応できる葬儀会社も限られてきます。
オリジナル祭壇を希望する場合は、生前から準備をしておくあるいは情報を収集しておくことが必要となります。

宗教の観点から見た祭壇

ここではお葬式の祭壇を、「祭壇のデザイン」からみてきました。
しかし実際には、お葬式の祭壇は「故人が信仰していた宗教」の影響を強く受けてつくられることもあるのです。
たとえば神式の場合は刀や勾玉が配されますし、花の代わりに(あるいは花と一緒に)榊が飾られることもあります。
また、榊と白木だけでつくる「榊祭壇」が選ばれることもあります。
キリスト教の場合は、十字架や花がよく用いられます。
ただ、カトリックとプロテスタントでも違いがみられます。
無宗教でのお葬式の場合、祭壇を用いず、音楽などで送り出すこともあります。

「お葬式の祭壇」は、ともすれば、「決まったかたちのあるもの」と誤解されがちです。
しかし実際には、祭壇はかなり自由度が高いものです。
故人やご家族の意見を反映して作られるものですから、「このような祭壇にしたい」「こんな祭壇に憧れている」などがあれば、率直にそれを伝えましょう。
葬儀会社のスタッフは、できる限りその希望に寄り添ってくれるはずです。

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